犬の温もりやかわいらしさ、個体による性格の違い、どうやって接したら嬉しいと感じるのか・・・犬との触れ合いを通じて学べることはたくさんあります。
そして犬への理解が深まれば、「ペットと人間が共生できる社会の実現」に一歩近づくはず。そんな想いからマース ジャパンは、小学校低学年のこどもたちを対象とした 「犬を通じた体験授業」であり、人と犬が出会う機会の創出にもなっている、「こども笑顔のラインプロジェクト」に2018年から協賛しています。
この「こども笑顔のラインプロジェクト」の取り組みについてご紹介していきます。
目次:
1. 「こども笑顔のラインプロジェクト」とは
2. マースがプロジェクトをサポートする理由
3. 参加した児童にみられた行動の変化
4. マースの想い
■こども笑顔のラインプロジェクトとは
「こども笑顔のラインプロジェクト」は、全国の小学校のカリキュラムの一部として実施している、犬を介在した学習プログラムです。一般社団法人マナーニ(https://manani.jp/)が企画・実施しており、現在までに延べ95校、約6,700人の児童を対象に実施してきました。(2022年3月現在)
授業には、犬種や大きさ、性格の異なるさまざまな犬が登場します。犬たちは児童と触れ合うためにトレーニングを受けていますが、セラピードッグなどではなく、普通に家庭で暮らしている犬です。1頭につき5~6人のグループに分かれ、犬の観察や触れ合いを通して、犬と人間の共通点や違いを学ぶほか、犬と一緒に遊びながら「どうやったら犬と仲良くなれるのか」を考えていきます。
■マースがプロジェクトをサポートする理由
マース ジャパンは、ペットケア事業の使命として掲げる「ペットのためのより良い世界(A BETTER WORLD FOR PETS)」の実現のための一環として、2018年よりこのプロジェクトに協賛しています。
「命」の大切さを学ぶことを通じて、ペットを飼うことの責任を学ぶ機会になる。そして、犬が大好きな児童、過去の経験から苦手な児童、触れ合う機会がなく接し方が分からない児童など、動物に対してさまざまな感情を抱いている人が存在することを知り、お互いに思いやりながら過ごすことで、「人とペットが共生できる社会の実現に繋げたい」という想いでサポートしています。
■参加した生徒に見られた行動の変化
犬との触れ合いは、まずは挨拶から。犬との挨拶は自分のにおいを嗅いでもらうところから始まります。犬が怖くないようにしゃがんで、手をグーの形にして鼻先に持っていくと犬の方からクンクンと匂いを嗅ぎ、これで自己紹介は完了です。授業に参加する児童の中には、はじめは怖くて近づけないことも。そうした児童は、まずは遠くから犬と友達の様子を眺めているだけ・・・ということもあります。
しかし、いつも遊んでいる友達が楽しそうに犬と触れ合っている様子を見たり、友達から「私も最初は怖かったけど頑張って触ってみたら大丈夫だったよ!」「ふわふわでかわいかった」と、背中を押してもらったりすることで、徐々に警戒心や恐怖心よりも好奇心が強くなっていくようです。授業の終わりには犬に触れることができるようになった児童や、中には一緒に遊べるまでに仲良くなれる児童もいます。
その後は、初めて会った犬にどのように接したら一緒に楽しく遊んでくれるのか、仲良くなるのかをみんなで考えてみます。その犬の得意なことがジャンプだったら、足を伸ばして並んで座ったところをジャンプしてもらって遊んだり、ターンが好きな犬だったら、一人ずつをターンのコマンドを出して回ってもらったり。のんびりするのが好きな犬の場合は、順番に児童の足の上でまったりしてもらう時間を過ごすこともあります。それぞれの犬にとってどんなことが楽しいのか、何が好きなのかを理解して、その犬のペースに合わせて自分たちも楽しめることを探していきます。
授業の最後には、犬と仲良くなれたかどうか、また、それはどうしてなのか、を考えてみます。「犬のことを思いやったから」や、「犬に会う前に約束したこと(大きな声を出さない、急に触らない、急に走らない)を守ったから」など、相手のことを考えて行動すると相手も自分も楽しく過ごせることを体感した発言などが聞かれ、その後の犬との関わり方や、人との関わり方を考えるきっかけにもなっています。
■マースの想い
犬との関わり方を学ぶこと、相手の立場に立って考えることに必要なのは「思いやり」の気持ちです。これは人と犬の関係性だけでなく、人間同士の関わりでも非常に大切なこと。
犬が好きな人もいれば、苦手な人もいる。いろいろな考え方の人がいる中、どうしたらお互いに気持ちよく過ごすことができる社会にできるのか。そのアプローチの仕方の一つとして、まずは犬と接する機会を増やしていき、犬への理解を深めてもらいたい、と考えています。
マース ジャパンは、このプロジェクトへのサポートを通じて「ペットと共生する社会の実現」、また、「ペットのためのより良い世界(A BETTER WORLD FOR PETS)」の実現を目指します。