愛犬・愛猫と一緒に仕事ができる「ペットフレンドリーオフィス」 ~「癒し」だけでなく、社員間のコミュニケーションの活性化にも~

 

マース ペットケアは「ペットのためのより良い世界(A BETTER WORLD FOR PETS)」の実現を使命(Purpose)として掲げ、それを体現する施策としてオフィスでもペットの愛犬や愛猫と一緒に過ごすことのできる制度「ペットフレンドリーオフィス」を世界中のオフィスで導入しています。

 

ペットがオフィスにいることにより、単に仕事が楽しくなるだけではなく、ペットとの交流によって、生産性の向上、職場のストレス軽減、アクティブな生活の維持、社会的交流の増加などにつながることが分かっています。また、オフィスに来ているペットにもメリットがあり、ペットが一人でお留守番するのではなく、飼い主と一緒に一日を過ごすことで、より充実した生活を送ることができるようになります。マース ペットケアは、ペットが人間にもたらす恩恵を理解し、ペットと飼い主のより良い未来のための制度を充実させていきます。

 

今回はマース ジャパンで展開している「ペットフレンドリーオフィス」の取り組みについてご紹介します。

 

目次:
  • マース ジャパンのペットフレンドリーオフィス
  • ペットフレンドリーなオフィス
  • オフィスで生活する猫たち(~2020年2月まで)
  • ペットが社内にいることでもたらされる効果
  • ペットに関わるその他の福利厚生制度

  • マース ジャパンのペットフレンドリーオフィス

マース ジャパンは、2005年にオフィスを移転した際に、2匹の猫がオフィスで暮らし、ペットの犬や猫と一緒に出勤することのできる「ペットフレンドリーオフィス」を導入しました。猫がオフィスで暮らすのは「犬は人につき、猫は家につく」という言葉があるように、猫の特性として場所が変わることにストレスを感じる傾向があることを考慮したためで、オフィス内にキャットルームを設えてそこで生活できるように環境を整えています。ただし、猫によっては場所が変わってもあまりストレスなく過ごせるため、飼い主の判断で愛猫と一緒にオフィスに出社できる制度となっています。

 

2016年にオフィスを品川シーズンテラスに移転しましたが、ペットフレンドリーオフィスを継続し、2匹の猫がオフィスで暮らし(コロナ禍により2020年2月末まで)、ペットの犬や猫と一緒に出勤できる制度を導入しています。

 

1日に出社できるペットはオフィス全体で3頭までとしており、全社で情報が共有できるシステムで事前申請をするため、誰がいつどんなペットを連れてくるか、誰でも把握できるようになっています。そのため、マース ジャパンではオフィス勤務と在宅勤務のハイブリッドワークを導入していますが、他のペットの出社に合わせて自分のペットと一緒にオフィスに出社する予定を立てたり、会ってみたいペットの出社に合わせてオフィス出社の予定を立てることもできるようになっています。

 

  • ペットフレンドリーなオフィス紹介

ペットと同伴出社が可能なオフィスには、通常のオフィスには見られないようなしかけがあります。マース ジャパンのオフィスのペットに関する設備を紹介します。

 

キャットルームと猫が行き来できる会議室

この部屋は、かつて猫が2匹暮らしていた部屋です。オフィスのエントランス部分に位置しているため、外部の方がオフィスにいらっしゃった際に部屋の外から猫たちの様子を眺めることができるようになっています。

部屋の中は、猫と社員が触れ合う場としても設計されているため、中央にはベンチが配置されています。また、ベンチには猫が上下運動できるようなステップや爪とぎがあり、隣の会議室とキャットルームを自由に行き来できるキャットウォークも備えられています。壁に取り付けているブロックは、人を上から見下ろしたり、人の手の届かないところに避難できるように配置されています。

 

日当たりの良い場所に位置し、一面が窓になっているため、日中は外を飛ぶ鳥を見たり、日の光を浴びながらお昼寝することができます。

 

キャットルームと自由に行き来できる会議室では普通に会議が行われますので、会議中に猫たちがやってくることもあります。「今日は来てくれるかな?」とドキドキしながら待っていても全然来てくれないこともあれば、長時間会議に参加(邪魔?)してくれることも。猫が来てくれるとどんなに難しい話をしていても、その場は猫の話題で持ち切りになります。

現在、キャットルームは、猫と一緒に出社した従業員が一緒に仕事をする際に使用されています。

 

 

 

ペットと過ごせるスペース

 

執務エリア内には、一部、床材をフローリングにして掃除のしやすいエリアを設け、トイレなどを設置できるスペースを設けています。ペットと飼い主が一緒にのんびりと仕事をしたい場合は、ケージを設置してこの中で過ごすこともできます。

 

リードフック

また、壁やデスクにはリードフックが備えられているところもあり、ちょっと席を離れる時などに利用することが可能です。

 

  • オフィスで生活する猫たち(~2020年2月まで)

2016年に品川シーズンテラスに移転した際、先代の猫は定年に達しリタイアしていたため、新たに猫を2匹迎え入れました。経営陣を中心に社内で検討した結果、保護猫から迎え入れたい、という方向性を決定しました。その後、お付き合いのあった東京都獣医師会が取り組んでいる「小笠原ネコプロジェクト」(https://www.ogasawaraneko.jp/)を知り、小笠原諸島で捕獲された猫をオフィスに迎えることとなりました。

 

「小笠原ネコプロジェクト」は、小笠原諸島の海鳥繁殖地が野生化した猫によって消滅寸前になっていたことや、絶滅危惧種の野鳥が補食されていることから、猫の捕獲が決定されたことから始まります。捕獲した猫の処遇を東京都獣医師会に相談したところ、「野生動物は小笠原でしか生きられないけれど、猫は都会でも幸せになれるはず。どちらの命も救いましょう」という提案を受け、小笠原諸島で捕獲された猫を都会に搬送し、そこで新たな家族を見つける取り組みとなりました。

 

オフィスには2匹の猫を迎える予定だったため、仲の良い小笠原諸島出身の2匹の子猫を紹介していただき、お見合いをした上で、オフィスに迎えることを決定しました。

オフィスで暮らすという特性上、たくさんの人と触れ合うため、当初は元野生の猫たちが人に馴れるかどうかと心配していました。しかし、実際にオフィスで暮らしてみると、人口の少ない小笠原で生活していた子猫たちは人を怖がることもなく、好奇心旺盛で誰とでも触れ合う「ちょび」と、ちょっぴり人見知りはするけれど馴れた人にはデレデレな「きなこ」のコンビは社内外問わず人気者となりました。

コロナ禍により2020年2月から在宅勤務体制となり、オフィスに人がほぼいなくなったことから「きなこ」と「ちょび」もホテルで日々を過ごしていましたが、長期化すると判断したタイミングで社員の家へと拠点を移し、そのままその家族の一員となっています。

 

今後もマース ジャパンは在宅勤務とオフィス勤務のハイブリッドワークを推進するため、猫が居住するオフィスではなく、飼い主の判断でペットの愛猫をオフィスに連れて来られる制度を継続しています。

 

  • ペットが社内にいることでもたらされる効果

さまざまな研究や調査によって、ペットと一緒にいることで人にもたらされる健康効果にはストレス緩和だけでなく、子どもの健康や成長を助けたり、高齢者の健康に寄与したり、社会参加を促す助けになっていることなどが明らかにされています。

 

マース ジャパンのオフィスでもペットが出社していると自然とペットの周りに人が集まり、業務上の関わりのあるなしに関わらず、コミュニケーションが自然と生まれています。オフィスにペットがいることは、従業員のストレス緩和に加えて従業員同士のコミュニケーションの活性化にもつながっており、それが社内の雰囲気をより良いものにしています。また、ペットフードを扱う企業であるからこそ、ペットや飼い主に対する理解促進にもつながっています。

 

ペットをきっかけとして生まれた社内のコミュニケーションは、ペットを連れていない時でも「○○ちゃん元気?」や「また連れてきてね」、「今度の新製品の感想を聞かせて」などの会話のきっかけになっています。

  • ペットに関わるその他の福利厚生制度

マース ジャパンは、ペットフレンドリーオフィスの他にもペットと暮らしやすい環境を推進するための制度を設けています。例えば、東京の朝の混みあった電車でペットと一緒に出社するのは非常に困難なため、自家用車やタクシーでの出社を認め、それにかかる経費を一部負担しています。

その他にもペット(犬と猫)も大切な家族の一員であるからこそ、新たに家族に迎えた際と残念ながら亡くなった際には、ペット慶弔休暇の付与や、お祝い金、お見舞金を支給しています。また、業務の都合でペットを預けなければいけない場合や、ペットシッターにお世話をしてもらう必要がある場合も、その費用を負担しています(上限あり)。

 

マース ジャパンは、ペットフレンドリーオフィスや、ペットに関わる福利厚生制度を充実させることにより、「ペットのためのより良い世界」の実現を目指します。