社長メッセージ

さらなる成長のためのビジネス戦略

マースは、企業として、また、事業ごとに、使命(Purpose)を掲げてその実現に向けて事業展開をしている会社です。会社全体の使命には「私たちが望む明日の世界の実現は、今日の私たちのビジネスへの取り組みから始まる」と掲げています。また、ペットケア事業は「ペットにとってのより良い世界™(A BETTER WORLD FOR PETS™)」、スナック事業は「おいしい時間が世界中を笑顔にする」と、各事業の中でもさらに使命を定めています。また、KIND事業では、2020年に日本上陸を果たした「BE-KIND®(ビーカインド®)」という「ナッツバー」の新規事業を展開し、「カラダ」と「ココロ」だけでなく、「社会を優しくする」という使命を掲げています。

マースでは、「使命(Purpose)を伴わない成果は無意味、成果なくして使命(Purpose)を成し遂げることは不可能」という確固たる理念のもと、世界各国で事業が展開されています。マース ジャパンの強みは、3つの事業のそれぞれの領域で、消費者からの強いブランド認知や確固たる業績を確立していること、それぞれの事業が個人事業主のような強いオーナーシップや独自の目的・役割を達成し、持続的に成長をしていることです。

今後の事業の方向性

<ペットケア>

マース ジャパンの中核事業であるペットケア事業では、使命の実現の一環として「飼い主のいないペットの撲滅」を目指しています。コロナ禍で人々が家で過ごす時間が増え、2020年は日本でも数年ぶりにペットを新たに飼い始める人の数が増加しました。ペットケアの市況は世界中で活況を呈していますが、日本ではペットフードの販売のみに終始するだけでなく、ペットと人が共生してより良い社会が実現できる取り組みとして「ペットの飼い主責任(動物に対する責任、社会に対する責任)」の啓発活動や、動物保護団体のサポートなども展開していきます。

マース ジャパンの中核であるペットケア事業では、使命である「ペットのためのより良い世界」を実現するための柱の1つに「飼い主のいないペットの撲滅」を掲げています。コロナ禍で人々が家で過ごす時間が増え、2020年は日本でも数年ぶりに犬と猫を新たに飼い始める人の数が増加しました。ペットケア市況は世界中で活況を呈していますが、マース ジャパンでは、ペットフードの開発・製造・販売のみに終始するだけでなく、ペットと人が共生してより良い社会が実現できるように、「ペットの飼い主責任(動物に対する責任、社会に対する責任)」の啓発活動や、動物保護団体のサポートなどの取り組みをはじめとした活動を展開していく予定です。

また、マース社内では、日本は世界で最も進んだペットフード市場として理解されていて、日本で起きているペットの長寿化、室内飼いの比率の増加、ペットの家族化などがいずれ各国で起こると予測されています。特にアジア諸国では、マースでの日本でのビジネスモデル、ブランド構築、新製品開発、競合の動向などに常に注目が集まっていて、日本市場向けに開発した製品をアジア市場向けに展開するなど、他国へ貢献できることが沢山あるのもマース ジャパンの社内での強みとなっています。

使命の実現の柱には、環境への負荷の低減も掲げています。ペットケア事業の中での取り組みとしては、限りある水産資源に配慮した製品の開発や導入を進めたり、2025年までに製品パッケージを100%リサイクル可能な資源のみの使用することを目指し、目下、取り組んでいます。

<スナックフード / KIND>

「おいしい時間が、世界中を笑顔にする」を使命とするスナックフード事業では、長年愛されているブランドを展開しています。新製品が多く移り変わりの激しい日本市場でも、スニッカーズ®やM&M’S®は30年以上販売を続けていますので、親子で楽しんだり、祖父母と一緒に味わって笑顔になることができるブランドとなっています。
また、これから歴史を作っていくKIND事業のBE-KIND®(ビーカインド®)を含め、これからターゲットを広げたり、新しい需要を喚起できる機会が多くあると感じており、日本の市場にあった製品の投入も含めて今まで以上に積極的に事業展開していきます。

また、「おいしい時間」が力になれる災害時や緊急時のサポートも積極的に実施しています。最近では、コロナ禍の医療従事者の皆さんにおいしい時間を通じて笑顔になってもらいたいという思いから、5万個以上のM&M’S®のチョコレートをお送りしています。

スナックフード事業の環境に対する取り組みとしては、カカオへの取り組みが挙げられます。カカオを取り巻く問題は、生産地ごとに異なっていて、その地域社会と一丸となって取り組む必要があります。そのため、マースは、世界カカオ財団と協業し、カカオ農家の生産性の向上を目指す仕組みづくりと、地域ごとに異なる人権や女性の社会進出、貧困や児童労働など多種多様な問題の解決に取り組み、カカオ農家を支援しています。

アソシエイトとなる皆さんに期待すること

マースは、「マースの五原則」(責任、品質、互恵、効率・自由)というバリューと、「アソシエイトコンセプト」で運営されているユニークな会社です。従業員は皆、アソシエイトと呼ばれ、使命を実現する仲間として位置づけられていて、日本でいう一般的な従業員とは概念が異なります。責任や自由を与えられ、最低限のルールの中で自発的にオーナーシップを発揮して、個人事業主のように事業を展開して使命を達成していくことを期待されていて、会社のDNAのような成り立ち・存在意義の前提となっています。これが、マースが他社と最も異なる点で、まず燃えるようなオーナーシップを持っている方、一緒に使命を実現したいと思われる方と一緒に働くことができればと思います。また、私自身がそうであるように、外部から入社される方には、「新しい考え方」「外部のより良い方法」など、新しい視点を共有してくれることを期待しています。

また、マースの特徴として、仲間を気遣い助け合って、共に成長できることを大切にしていることがあります。業務の多くはチームで進められ、マース ジャパンで働く全ての人の業務は、会社の使命や目標に必ずつながっています。現在、マース ジャパンでは、難しい局面に直面しても、挑戦を楽しむ方法に目を向ける「グロースマインドセット」を大切にしています。チームと共に成長するためには、「グロースマインドセット」を持つ方にぜひ仲間になっていただきたいと思います。そして、チームで仕事を進められる方が、マースでは大きな力を発揮され、より尊重され、より良い仲間として歓迎されます。

転職を考えている方へのメッセージ

私は、外資系の会社でさまざまな仕事に従事してきました。その時、その時に与えられた役割を全うし、成長するために常に切磋琢磨を忘れず、学習を続けていくことで、責任の範囲が広がったり、より困難なタスク、仕事が与えられます。「偉くなりたい」などの私的な欲求よりも、この繰り返しを積極的に楽しむことが重要だと思っています。人生は一度きり、後悔なきよう生きましょう!「問題意識」と「やりたいこと」を常に持って仕事を楽しむことを強く期待します。

後藤 真一
General Manager
[ プロフィール ]
明治大学経営学部卒業後、シャープの営業部からキャリアをスタートし、グルーミングや嗜好品、化粧品など、多岐にわたる業界でマーケティングのリーダーを担う。シック・ジャパンでは、18年の在職中に日本やアジア地域のマーケティング部門長や代表取締役社長などを経験。直近では、コティ社の日本法人であるHFCプレステージジャパン合同会社の在日代表として日本のコンシューマービューティ及びラグジュアリーの両事業のマネージングディレクターを務めた。2020年8月、マース ジャパン リミテッドの社長に就任。